缶コーヒーがまずい理由5つ

闇の中~ぽつんと光る~自動販売機~100円玉で帰るぬくもり熱い缶コーヒー握りしめ~
どうも尾崎豊です。いや、大山です。
皆さん缶コーヒー飲みますか?
お客様などから「バリスタの大山さんくらいになると飲まないでしょー?」と聞かれますが、実はたまに飲んだりします。
でも殆どの方が一度は思ったことがあるはず。
淹れたコーヒーよりまずいな…
そうなんです。正直美味しくないと思うことが多いですよね。
その理由をバリスタ目線で考えてみました。
1:豆の種類
コーヒーの味といえば豆の種類です。
缶コーヒーで使われる豆はロブスタ種という種類が使われています。
病害虫に強く低地でも栽培でき、何よりも安価なため、インスタントコーヒーや缶コーヒーで使用される事が多いです。
ロブスタ種は独特の泥臭さがあり、苦味も強いため、ブレンドせずブラックで飲むと缶コーヒーでなくとも旨味のないあの苦いだけの味になります。
2:人工甘味料
前述の通りロブスタ種は非常に苦味が強く香りもイマイチのため、大量の砂糖の甘みによってそれらのデメリットを打ち消す事が有効です。
しかしながら砂糖の過剰摂取は糖尿病やあらゆる生活習慣病の原因になるため、味を優先して好きなだけ入れることは各メーカーもできません。
その代わりに活躍するのがアセスルファムKなどの人工甘味料です。
人工甘味料はあとに残る独特の甘みが嫌いな人も多く、コーヒーの旨味とは相性がよくありません。
3:淹れたてではない
この記事を読んでいるあなたはおそらくコーヒーが好きな方でしょうから、こんなことは今更言うなと怒られてしまいそうですが、当然ながら缶コーヒーというのは工場で製造されてから店頭や自動販売機に並び、消費者の手元に届くまでに途方も無い時間がかかっています。
挽きたて淹れたてのコーヒーがおいしいのは自明の理。
4:飲み口の口当たり
昭和の人間からすると「缶のコーラよりも断然瓶のコーラの方が美味しい」という認識が当たり前です。
その理由とはなにか。飲み口の口当たりが最大の差だと思っています。
缶の飲み口は瓶やカップに比べ鋭利で飲みこぼしも多く、ホコリが積もったりしているかもしれない部分を直接口につけ、更にその部分を経由し内容物が口腔内に入ってきます。
潔癖症の方からすると、そういった気分的にもおいしくない要素になっているかもしれません。
5:見えない
最後は「見えない」です。
缶コーヒーでは中身の色や、温かいコーヒーのおいしさを表現する上では欠かせない湯気などもコーヒーからではなく金属から立ち昇るため、情緒もへったくれもありません。
高級な懐石料理は食べるのももったいないほどに目で楽しめます。
コーヒーも同じように、目でもおいしさを味わえるものだと思います。
あとがき
と、ここまで缶コーヒーの悪口ばかり書いてきましたが。。
筆者、マックスコーヒーなどの激甘コーヒー(人工甘味料なしに限る)は結構好きなのです。
コーヒーは奥深いものですが、気軽に飲める缶コーヒーもイマイチな理由をわかって飲めば「まあ仕方ないな」と割り切って良い付き合いができるのでは無いでしょうか。
敬具